大天使ミカエルとは?その存在と役割を解説!

大天使ミカエルとは?

天使は、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教に登場する“神の使い”で、天使の中でもミカエルは『大天使』に属してます。
大天使は元々、大変高貴な存在として多くの天使を一つにまとめる役目を担っていましたが、神学が進む過程で階級が下がり、現在は8番目とされています。
ただし、8番目と下位に在りながら、『大天使』として権力と権威を持つ存在であると言われています。
そして下位であることで自由な活動を許されており、絶大な影響力を持っていると言われています。
大天使は神の意思を直に聞き、その意思を実行するために多くの天使を動かします。
それだけの力がある天使だということですね。

大天使は7人いると言われていますが、ミカエルは天使の中でも最も神に近い存在で、すべての天使のリーダー的存在でもあります。
まさに“天使の中の天使”と崇拝される存在なのです。

世界で最も偉大な天使

ミカエルは、ユダヤ教やキリスト教において、最も偉大な天使の一人です。
イスラム教の天使でもありますが、その場合は呼び方が異なり「ミーカール」や「ミーカーイール」となります。
ミカエルの名前は、『神に似たもの』『神の如きもの』という意味があります。

多くの天使に崇拝される存在であったミカエルは、その名前は各国に見られます。
Michael=『ミカエル』という発音は、ラテン語の発音です。
英語読みなら『マイケル』、ドイツ語では『ミヒャエル』、フランス語では『ミッシェル』、イタリアでは『ミケーレ』と読み、どの国でも非常にポピュラーな名前として親しまれています。

またフランスの有名な“モン・サン・ミッシェル”を始めとし、世界各国には大天使ミカエルに捧げられた、その名前に由来した教会や修道院があります。
ちなみに“モン・サン・ミッシェル”は“聖ミカエル山”という意味です。

聖書に名前が挙げられるミカエルの重要性

キリスト教・ユダヤ教・イスラム教では、重要な役割を担う2人の天使の名前が聖書に出てきます。
大天使ミカエルガブリエルです。
聖書にはすべての天使の名前が記されているわけではありませんので、ミカエルとガブリエルのように名前を記されているということは、この2人の存在が非常に際立っているということです。
得にミカエルは、ガブリエルよりも聖書の中で名前を挙げられており、天使のトップであり重要な存在であることが窺えますね。

旧約聖書の『ダニエル書』の中のミカエルは、キリスト教によって『戦う教会』の守護者とされています。
新約聖書の『ヨハネの黙示録』では、ミカエルと悪魔の戦いに関する記載があり、宗教改革以降、キリスト教と反キリスト教の闘争の逸話となっています。
そのため“戦う天使”の楯や槍や剣を持ち、鎧を着た姿で描かれることが多くなっています。
ほかに“審判の天使”として、死者の魂を測る姿で描かれることもあります。
これは、ギリシャ神話で旅人の守護神として、死者を死後の世界へと導く役目も持っていたヘルメスの影響があります。

ミカエルの重要な役割とは?

ミカエルは上記でお話ししたように天使の中のリーダー的存在で、トップに君臨する大天使です。
そのミカエルにはいくつかの役割がありました。
1つは『神に仕えること』
そして『死者の霊を死後の世界へと導くこと』
さらに『ユダヤの民を守ること』
そしてもう1つ、『天使を従えて悪魔と戦う』役割があったのです。
ミカエルは悪魔と真っ向から対峙し、戦い続けるという重要な役割がありました。
邪悪な悪魔と激しく戦い、悪魔から神や天国を守り続けたのです。
新約聖書のヨハネの黙示録12章7節から9節には、ミカエルと悪魔の戦いが記されています。
ミカエルの存在によって天界は守られ、悪魔は天界に居られなくなったのです。
そして人間もミカエルの導きによって、人生で出くわす悪魔と対峙し、戦うことができるのだと言われています。

ガブリエルの存在

西欧美術などに描かれる翼のある天使の中で、特に存在感があるのが大天使である『ミカエル』『ガブリエル』です。
ミカエルの存在の重要性や役目に関しては、上記に記した通りです。
では、ガブリエルにはどんな役目があったのでしょうか。
ガブリエルは支配者や統治者などの意味があります。
実際にキリスト教では、ガブリエルはエデンの園の統治者となっています。
ま、ガブリエルには“神は我が力”という意味があり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教ともに“神の言葉を伝えるメッセンジャー”としての役目を持っています。
そしてガブリエルは『ルカ福音書』において重要な役目を持っており、聖母マリアにキリストを受胎したことを告げに行きます。
この場面が描かれた“受胎告知”には、百合の花を持ったガブリエルが描かれ、純潔を表しています。

実はガブリエルには、女性説があります。
一般的に天使に性別はないとされていますが、絵画には女性のように描かれることが多く、中世的な描かれ方や柔らかい印象の美少年として描かれているものもあります。